2008年8月6日水曜日

ここからスタート

あれはもう何年も前、学生の頃でした。
私は大阪の幻実劇場という劇団にいて、
ある日、リハーサルの時間を間違えて3時間も前にスタジオに着きました。
それは大正区の天井3メートルのロフトで、
黒に塗られた木の舞台にバックドロップの黒のカーテン。
ボックスシアターといわれる箱の劇場スタジオでした。
駅から離れていて、住宅地からは遠く離れていて、
夕暮れは静かでした。
私はひとりで沈黙のスタジオにすわって、
次の公演に思いをめぐらせていました。
使ってみたい音楽が聞こえ、
見たい役者の動きが見えはじめ、
想像の世界は宇宙にいるみたいに広がりました。

あっという間に3時間が過ぎました。
もしこれが6時間でも12時間でも、
私は退屈もせずにいただろなぁ、と思います。
「あたしって、これ、大好きなんやなぁ」って
心でつぶやきました。
それはなぜかとても鮮明な記憶で、
パフォーマー修行もプロとしての活動も
私の原点はここにあるような気がします。
劇場という名の空間にある想像の世界は
不可能を可能にし、
どんな夢をも生き返らせ、
忘れた魂の声のミュートをといたりし、
誰もがいつか夢みた自分に出会う場所と、思ったりします。

だからつくってみたいのです。

そして、ありきたりのショーではなく、
新しい試みのショーや、
誰でもがトライしていい舞台を、
つくってみたいです。
プロと学生が一緒に作っていいし、
こどもと大人が一緒に作るような劇場。
世界中から人が来て、
世界中のものを持ち込む劇場。
インターネットで劇場の公演を
日本の人たちが
世界中の人たちが
観れる劇場。

このブログは
そんな劇場建設に向かっての、
あゆみのノートです。
次はその計画作成について書いてみます。
よかったらまた、読んでください。
マインドマッピングを使ったら、かなり前に進みました。
ではでは、そのことは次のブログで。

読んでくださって、ありがとう!
このプロジェクト並行で、私のショーもあるので、それもショー日記で書きますので、そちらもよろしく!
読みにくいところや、ブログの構成に難があったら、
どうか声をかけてください。
参考になります。

おやすみなさい。
やさしい夢を。

久仁子

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