2010年12月31日金曜日

歩け 歩け


新しい年の誓い、ってなもんを考えながら、散歩して、
ひとつ思い浮かんだ言葉は、
「finish!」
やり遂げる!

この10年間、いろんな夢やプロジェクトに手を染め、
それでいて、やり遂げていないもんがいっぱいあり、
やり遂げる!
が、2011年の目標です。

11、、、ってまっすぐでええ感じの数字。
やり遂げるには、他の人々との関わりが大きくなり、
忙しくなるだろうし、失敗も多いだろうけど、
11、、、ってしっかり立ってる感じやん。
私もしっかり立って、歩ける時には前に歩いていこう
って思います。

主にオリガミの新しいショーと作品、
あとは、箏を使った作品、
そしていくつかの本の出版、

やり遂げるにはどうしたらええんやろ?
計画をたてることはもちろん、
ある意味、やり遂げてしまうタクシーみたいなのがあるとなぁ、、、。
目的地にいくとき、タクシーに乗れば、着く。
飛行機に乗れば、着く。
宇宙船に乗れば、着く。

が、
着けばええというもんでもない。

いくつものプロセスの試行錯誤を繰り返し、
連戦連敗を重ねて、つくりだされる結晶に期待して、
とりあえずは、自分の足で歩いてみよう、って思います。
とりあえずは、周りのみんなと歩いてみようって思います。


PS: トップの写真はわたいとちゃいますよ。んなわけないやん。ショーのマジックに使え、と友達が送ってきたんです。使えへんってば。。笑
歩く姿が11みたいであまりにカッコええから貼ってしまいました。とにかく歩けってことで、、、。

2010年12月29日水曜日

今年もあと3日。ほんまになんやってん、私の2010年!反省しなさい -- はぁ~い。

(6:48AM)

うだうだ、、、、コーヒー、、、、トースト、、ちょっと思考、、、うだうだ、、、ため息、 ちょいとランニング、、、再びうだうだ、、、ちょっと反省、、、約3分の鬱、、、、、、ラジオニュース、、、ショーのオリガミ作成、、、もいっかい反省、、、もいっちょ鬱、やがて開き直り、、、かなり開き直り&2杯目のコーヒー。

(9:48AM)

反省終了。

あ~、すっきりした。反省をいかして、次へといかすのであ~る。(← 言うだけ、、、)

何を反省したかは、恥ずかしくて書けやしませんが、
感謝したことは書けるもんね。

師走のバスキア


昔昔、中国のある商人が、通りで矛と盾を売っており、「矛盾」という言葉はそこからきました。商人は声高々に売り込みます。
「この矛は、なんでも貫く剣の矛だよ!買わなきゃ損だよ。そしてこの盾はどんな剣や矛をも通さない強い盾だよ!」
ある客が尋ねる。「じゃぁ、その矛で盾を突いたらどうなるんだい?」
???

さて、エコ生活を目指すアメリカの矛盾: プラスチックのボトルの形状がリサイクル向上のために次々と変わる。でも矛盾してるのは、このプラスチックの使用量だ。世界1を誇るプラスチックボトルの生産をリサイクルで言い訳するが、矛盾がある。うちのダーリンが大量にソーダを飲むのをやめ、うちのくにちゃんが大量にオレンジジュースを買うのをやめ&絞って飲めば、それだけで、捨てるプラスチックボトルが減る。わかってんのか、我が家ぁ~

もひとつの矛盾: クロゼットを一掃し、半分の服を捨てた。買い過ぎを深く反省し、気持ちよくなっ新しい服を買った。この矛盾はいい様がない。ついでに新しいバッグも買おうとしてるって?



矛盾をいうなら、、、これ: オバマ政権、経済政策としてGMやAIGなどの大企業に与えた補助金は効果なく、中間選挙にも負けてしまった。わてに言わせたら、こうでっせ。この会社にはお金あげるけど、この会社にはあげない、っていう矛盾、ええかげんにしなはれ。賢いオバマ兄貴、それなりの理由があるんやろけど、政治は矛盾モンスターです。兄貴ぃ、戦い抜いておくんなはいよ。




矛盾をふきとばせ: アーティスト・バスキア、Basquiatの映画とドキュメンタリーDVDを2本見た。15歳で家出し、18歳でビレッジボイスの一面を飾るストリートアーティストになり、NYに踊り出した。22歳で、デビッドボーイ、アンディ・ウォホール、マドンナと肩を並べた。彼はいつかそうなることを夢見たし、ソーホーのギャラリーで、彼の作品は何億ドルの値段をつけた。と同時に、ヘロイン中毒は止まず、27歳で死ぬことになった。彼はしあわせだったのだろうか?夢のかたわらにあったドラッグ。そういうのを矛盾といったりするのだろうか?Basquiatの絵はあまりに素敵でおもしろくて、数々の矛盾を忘れてしまうようなパワーを感じるのでした。

2010年12月26日日曜日

Holiday Creation

Christoph Niemann and his three sons Holiday Creation is here.


キリストのお祭り

今日はクリスマス、うちは教会にも属していないので、何もしないのですが、
キリストのお祭りなのですから、平和と愛のビデオを。
去年のブログに出したのと同じだけれど、
新たな気持ちでみています。


2010年12月22日水曜日

建築家に最も必要な資質



世界的に活躍し、多くの建築とプロジェクトに成功を遂げている安藤忠雄著の「建築家」の言葉をもうひとつ。

彼が東京大学大学院で行った講義のひとつ。

「・・・現実の社会で、本気で理想を追い求めようとすれば、必ず社会と衝突する。たいてい、自分の思うようには行かず、連戦連敗の日々を送ることになるだろう。それでも、挑戦し続けるのが、建築家という生き方だ。あきらめずに、精一杯走り続けていけば、いつかきっと光が見えてくる。その可能性を信じる心の強さ、忍耐力こそが、建築家に最も必要な資質だ ・・・」




必要な建築家の資質は、パフォーマーにも同じことがいえると思う。もしかしたらどんな職業にもあてはまる。もしかしたらどんな人生にもあてはまる。

今、朝7時、4時に起きてからずっと窓にあった満月がかなり低くなり、林に落ちていこうとしてます。夜を照らし続けた満月にありがとう、っていいたいです。闇の深い夜は、本当に朝が来るのか、疑ってしまう。でも夜は必ず明けます。「いつかきっと光が見えてくる」ってほんまやから信じる強さを持ちたいっ、て思います。

2010年12月20日月曜日

安藤忠雄 ★ 建築家


かつて住吉の長屋にコンクリ打ちっぱなしのプラモデルみたいな家をつくり、この上もなく生活感にみちた家にしてしまった建築家の本。雨の日、傘をささないとトイレにいけない中庭のある家、とんでもない。そのとんでもない理由が、この本を読むとわかる。そして、建築の抱きこむ、住と人との関係、町と人との関係、さらには、地球と人との関係を、問題提起をもって挑む建築家の自伝エッセイでした。

ちなみに住吉の長屋の「そのとんでもない理由」の断片は、、、

なぜ街に無表情な壁を向け、合理的な動線計画という現代住宅の不文律を破るような構成を選んだのか、、、

問題はこの場所で生活を営むのに本当に必要なものは何なのか、一体住まうとはどういうことなのという思想の問題だった。それに対し、私は自然の一部としてある生活こそが住まいの本質なのだという答を出した。限られたスペースであったからこそ、その厳しさもやさしさも含めた自然の変化を最大限獲得できることを第一に考え、無難な便利さを犠牲にした。
「無難な便利さ」、、気になる言葉です。特に自然に求める「無難な便利さ」は、不便で理不尽な災害や、不快な自然の部分はそぎとろうとする。建築は、川の埋め立てにのっかる。それでいいのか?
考えさせられました。川の埋め立て、、、については、2009年の彼のプロジェクト、大阪VSベニス、、、というインタビューがあります。

http://www.tadao-ando.com/news01.html


私は以前から建築に興味があったわけじゃないけど、安藤さんは関西の方なので、よくテレビのインタビューや新聞に登場され、スキッとした関西弁が、カッコよかった。そして何らかの問いを聞き手に残していかれることが多く、いつの間にやら私も彼の建築を見たくなり、じゃぁ、って出かけて見ると、彼の」残した問いが更に生々しく、なんともいえない感動を覚えるのでした。

その場所にその時代にしか出来ない建築。
現実の年をいかに考えているか、いかなる問題提起をしているか。重要なのは建築の背後にある意思の強さだ。
383ぺージ、読んだ、読んだ。
そんでもって、この本、手にとって気持ちいい大きさ、紙と印刷もちょいと凝ってます。


2010年12月19日日曜日

アンドロイド フォン

エクペリア携帯電話を3週間使った日本の里帰りでした。アンドロイドのスマートフォンで、メール、インターネット、全部が全部便利でした。何よりびっくりしたのは、スピードとその画像のよさ。メールの送信は少し、もどかしいものがありましたが、、、

電話の音声が澄んでいるのも、驚きで、写真が綺麗にとれるのもあきれました。これひとつでいいわけですか。。。かわいそうに、私のデジカメ、居場所がない。いまや化石のような私の愛用のパームパイロット(電子手帳)も、さようなら。

というわけでこの携帯、レンタルで愛用した以上は、買いたくなりますが、買わない私。
やっぱ、こんなのを持つと、しょっちゅうメールチェックしてしまうし、情報過敏になって、
一日中、携帯と友達ごっこしてるみたいやんか。。。と思ったりして。

この携帯を手に入れたときは、路線案内が最高の便利さに思え、
携帯の画面を追いながら、場所を移動したりしたけれど、
なんのこっちゃない、その辺の人に聞いたらわかることで、
駅員は、懇切丁寧に話してくれるし、
若い駅員さんは、一生懸命に喋るし、
年寄りのは、バナナの叩き売りみたいに、調子よく喋る。
店のおばちゃんに駅の出口をきいたら、
大阪弁ばりばりで
「そこをちゃーっと行くやろ、ほんでシュークリーム屋さんの角をくるっとまわって、びや~って歩いたら右側にあるわ。びや~~っていかなあかんで。」
笑うのをこらえるのがたいへんやった。
ちっちゃい携帯の画面には入りきらないような人と出会うのが、とても楽しい日本の旅でした。




2010年11月17日水曜日

エヴリン・グレニーが触れるサウンド

大好きなミュージシャンのエヴリン・グレニーの
新しい(?)クリップを見つけました。



彼女は、耳が聴こえませんが、
音楽の才能は、聴覚を超えることを主張します。
このリハーサルのビデオも、たまたまみつけたのですが、
後ろから見ると、彼女が身体全体で音を感じ取っているのがよくわかります。

Evelyn Glennie, 2008 Cabrillo Festival Rehearsal from Cabrillo Festival on Vimeo.


TEDに彼女のデモがでていて、このブログでもビデオを入れたんですが、
最近日本語訳が入りました。このページへ飛び、ビデオ画面をクリックすると Right ON!

以前にもどこかで出したかもしれませんが、
彼女のドキュメンタリー映画 Touch The Sound も
多くの音への気づきと、彼女の音楽への真摯な思いをくれて、感動します。

2010年11月15日月曜日

ソフィアとビトンバッグ

11月22日から2週間、日本でのショーツアーなので、
その際に、車を使わず、電車中心の移動となると、
きっと困るのが荷物の移動。
スーツケースひとつとショルダーバッグひとつが限度なので、
いいバッグがあるといいなぁ、とオンラインで探し始め、
やがて脱線。
全く現実味のないものにはまってしまった。
ルイ・ビトンのバッグ。

2009年に、映画監督のソフィア・コッポラがデザインしたというので、
ファンの私としては見なくてはいけない。いそいそとページをさぐっていきます。
彼女の映画の作品、なんともいえない魅力で、
彼女のお父さんのフランシス・コッポラと共に大好きで、
彼の駄作といわれた「One From The Heart」ですら、好きです。


で、ソフィアのデザインはかなりシンプルで、
多分、ビトンの老舗の職人技と皮のよさを生かしてるんだと思った。



さりげなくていいなぁ、とか思いつつ、
これってかなり使いやすいのかな、、、
ビトンなんて、ヨーロッパのマダムの持つもので
あたしには縁がないが、
だんだん欲しくなってきて、困った。
まぁ、ウィンドウショッピングをしたのだと思い、歩き去るのでありました。

劇場の無限の可能性

ひにちぐすり。私の嫌いな言葉です。
これを言われると、元気がでるどころか、
ぐったりくるっちゃね。
なぜかというと、「時間に耐えなさいよ」ってことで、
その忍耐を思うとぐったりくるっちゃね。

ところが最近、この言葉好きになってきて、
嫌いで好きな言葉になりつつあります。

言ってみれば、バカヤローって泣きたい気持ちがあっても、
時間に耐えてるうちに、おもろいことだってあるし、
ぐんぐん前に進んだりしてたりもする、、、

感動が時間や耐えることを忘れさせてくれること、ってありますよね。
そんなMiwa Matreyekの作品です。

2010年11月12日金曜日

母の咲かせた花


9月に死んだ私の母へ、夫が買った鉢植え。
いっぱい花を咲かせ、
四十九日が過ぎた。
母の心不全から2ヶ月がたつ。
そして私は、悲しくて背中を丸めること、ほとんどなくなった。

どんな悲しみにあっても、
心模様は変わっていくんだなぁ、と思う。
悲しみの代わりに
母のおもしろかったことをよく思う浮かべる。
母はおもしろい人だった。
それが私の自慢だったりした。

何がそんなにおもしろい?って、思うねんけど、
空が青くて、いい加減な答えだけが出てきます。

1、母の辞書には論理ということばがない。

論理的にまわらない母との会話。
例えば、、、
私「町内会の人にお中元を渡した?」
母「そういうことはしたらあかんねん、去年からそうなってん。そらそうよ。贈り物をしてえこひいきしてもらおうなんて、許されへん。当たり前やん。」
私「ほなら、もう今年はお中元なしやな。」
母「いや、お中元はするで、町内会の人にはよくしてもらいたいもんっ」

???

2、平気で人をこけおろす。

母が救急車で関西偉医大病院は運ばれる途中、
車内の窓から、おばあちゃんがよろよろと救急車の前に出るのが見え、
私と看護婦さんが思わず叫んだ。
「危ない~!あんなことしてたら、おばあちゃん交通事故で死ぬわぁ」
狭いベッドの中で、母は一言。
「ああいうのに限って、死なへんっ」
車内は大爆笑。

3、平気で人をこけおろす、しかも本人の前で。

通っていたジムに一緒にいくと、母のなじみのジムのトレーナーが
「山本さん、今日は娘さんとご一緒ね。よくでけた娘さんやって伺ってますよぉ(お世辞&ニコニコ)。いやぁ、うちの娘なんかできが悪くて、、」
すると母、
「あんたに似たんや。ははは」
そういうこと、言うかぁ。。

4、ハンサムと美人に弱い。

そして自分がそれらとコネクトすることに執着する。
レストランでハンサムなウェーターが来ると、必ず言う言葉がある。
「はぁ~、私が美人やから、ウェーターもハンサムなんやで。」

母は人生をいつも愛した。その理由は、、、
「あたしかわいいから、うまくいくねん。あんたも美人に生んどいたから、ええ人生送ってや。ジョンもハンサム、あんたの友達もみ~んな美人。ほんま、人生ってええなぁ。」

ふむ、この展開はアインシュタインの自信にも似て、天才的な広がりをみせる。さらに、母の口癖は、「あんたは賢い。」誰にでも言う。もちろん自分も賢い。

5、かなりコドモっぽい。

小学校の教職で、低学年を30年も教えたら、こうなるのだろうか?

食事の際に、まず自分の一番好きなものをお皿の隅にやる。
「だって、最後に食べたいも~ん」
本気で言うから呆れる。

シールが好き。母からの手紙は、恥ずかしくなるほど、シールがベタベタ貼ってある。挙句の果てには自分が描いた絵を切り抜いてのりで貼る。のりで貼らんでも、そのまま描けばいいのに、って私がいうと、無視をする。

効果音を出すのが好き。どひゃ~、あじゃパー、ありゃりゃ、どか~ん、など。会話にしょっちゅう現われる。すごいタイミングでいう。
例えば、私の大学入試の時、第一志望に落ちてがっくりして母に報告したのだが、母は笑って「あじゃパー、、」

楽しいことがあったら、悲しいことをすぐ忘れる。かなりきっぱり忘れる。


一緒にいると恥ずかしくなるようなことをいっぱいするが、
一緒にいると微笑ましいこともいっぱいあった。
よく笑わせてくれた。
世界中で一番好きだった人。

ねぇ、おかあさん、この花、きれいやね。
話かけると、母の声がきこえた。
「ほんま、あたしみたいやな。」

2010年6月1日火曜日

Momix Lunar Sea (Sun Flower Moon)

NYのお友達が、MOMIXのショーを観に行ったとのことで、
いてもたってもいられなくて、ビデオを探しました。
ひとまずこれで今日は少しつまみ食いしたことにします。
ほんとはいっぱいみた~い!!!

2010年5月31日月曜日

Sand Art

私のイマジネーションが、ありがとう!って言うてました。
Ilana Yahavによる砂のアニメーション。
少し長いので、ごゆるりと、どうぞ ★