2010年12月29日水曜日

師走のバスキア


昔昔、中国のある商人が、通りで矛と盾を売っており、「矛盾」という言葉はそこからきました。商人は声高々に売り込みます。
「この矛は、なんでも貫く剣の矛だよ!買わなきゃ損だよ。そしてこの盾はどんな剣や矛をも通さない強い盾だよ!」
ある客が尋ねる。「じゃぁ、その矛で盾を突いたらどうなるんだい?」
???

さて、エコ生活を目指すアメリカの矛盾: プラスチックのボトルの形状がリサイクル向上のために次々と変わる。でも矛盾してるのは、このプラスチックの使用量だ。世界1を誇るプラスチックボトルの生産をリサイクルで言い訳するが、矛盾がある。うちのダーリンが大量にソーダを飲むのをやめ、うちのくにちゃんが大量にオレンジジュースを買うのをやめ&絞って飲めば、それだけで、捨てるプラスチックボトルが減る。わかってんのか、我が家ぁ~

もひとつの矛盾: クロゼットを一掃し、半分の服を捨てた。買い過ぎを深く反省し、気持ちよくなっ新しい服を買った。この矛盾はいい様がない。ついでに新しいバッグも買おうとしてるって?



矛盾をいうなら、、、これ: オバマ政権、経済政策としてGMやAIGなどの大企業に与えた補助金は効果なく、中間選挙にも負けてしまった。わてに言わせたら、こうでっせ。この会社にはお金あげるけど、この会社にはあげない、っていう矛盾、ええかげんにしなはれ。賢いオバマ兄貴、それなりの理由があるんやろけど、政治は矛盾モンスターです。兄貴ぃ、戦い抜いておくんなはいよ。




矛盾をふきとばせ: アーティスト・バスキア、Basquiatの映画とドキュメンタリーDVDを2本見た。15歳で家出し、18歳でビレッジボイスの一面を飾るストリートアーティストになり、NYに踊り出した。22歳で、デビッドボーイ、アンディ・ウォホール、マドンナと肩を並べた。彼はいつかそうなることを夢見たし、ソーホーのギャラリーで、彼の作品は何億ドルの値段をつけた。と同時に、ヘロイン中毒は止まず、27歳で死ぬことになった。彼はしあわせだったのだろうか?夢のかたわらにあったドラッグ。そういうのを矛盾といったりするのだろうか?Basquiatの絵はあまりに素敵でおもしろくて、数々の矛盾を忘れてしまうようなパワーを感じるのでした。

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